セブ島通信 Vol.160 2017年09月号へ戻る

健康に関する講演&医療検査を終えて

和歌山県立医科大学 保健看護学部 教授 森岡郁晴

和歌山県立医科大学 保健看護学部の森岡郁晴です。  セブの皆様方には、2年前からインタビュー調査、質問紙調査にご協力をいただき、感謝しています。さらに今回、7月の講演会と医療検査で、皆様にお会いする機会をいただきました。関係者の方に感謝しています。  会場は新しい、というかまだ建設中のMAAYO MEDICALでした。病院の立派な機材に驚きました。全施設がオープンになると、セブの皆さんだけでなく、多くの方々の健康管理に役立つと確信しています。今回、MAAYO MEDICAL のご厚意にも感謝しています。  血液検査、尿検査の結果はいかがでしたか。正常範囲で安心された方もいらっしゃるでしょうし、基準値を超えていた方もいらっしゃると思います。個別に相談させていただいた方もいらっしゃいますが、基準値を超えているような場合は放置せず、3か月後ぐらいに再検査をお勧めします。  健康講演会はいかがでしたか。当初は「参加していただいた方の相談を中心に」ということでしたので、十分な準備をしないまま、セブに来てしまいました。前夜の打ち合わせで講演もすることになり、急きょ準備いたしました。そのため、スライド等にお見苦しい点があったこと、資料を配布できなかったことは、申し訳ありませんでした。  健康講演会は、できる限りわかりやすく、皆さんの健康のお役に立つことを念頭において計画させていただきました。参加いただいた方からの質問があり、楽しくお話しさせていただきました。参加者の方のブログには「教授と言うより落語家の様な?」と書かれていました。参会者にとっても、堅苦しい話になりがちな健康講演会を楽しくお聞きいただいたのであれば幸いです。  健康講演会でデング熱のお話をさせていただきました。すると、ワクチンの質問を受けました。そこで、少し説明させていただくと、デング熱は蚊が媒介するウイルス感染症で、感染によりインフルエンザ様の症状が出ます。時には、重症型のデング熱と呼ばれる、死に至ることがある合併症を引き起こします。重症型のデング熱は、小児の間で深刻な病態や死亡の主原因となっています。  デング熱に効果的な治療法はありません。しかし、早期発見と適切に医療機関を受診することにより、死亡率を低下させることができます。デング熱の予防と制御は、媒介する蚊の駆除対策に依存します。デング熱のワクチンが、フィリピンでは認可され、9歳から45歳の人々には使用されるようになりました。日本では、まだ認可されていません。  私達がセブを訪れるようになったのは、今お住まいの方々に、生活や健康・医療に関連する情報をお聞きして、それらをまとめて、共有したいと考えたからです。このような情報は、今お住まいの方々の役に立つことは間違いありませんし、これから赴任する方々にとっても、有意義な情報になると確信しています。  さらに、このような情報は、保健医療の専門家が皆さんの支援を考えるに当たり、貴重な資料になります。なぜなら、私が調べた範囲では、このような資料は他に見当たりませんでした。そこで、今回もアンケートを実施させていただきました。次の機会にはまとめた成果をお話しさせていただきます。  セブの訪問は5回目になると思います。スーパーを訪ねて、そして、フィリピン料理を食べて気が付いたことがあります。経験が少ないので間違っているかもしれませんが、ご了承ください。  フィリピン料理は豚や鶏肉が多く、油っこかったり、甘い味付けだったりして、エネルギー(カロリー)が多いような気がしました。また、野菜類が少ない気がしました。日本の様にある程度栄養バランスの取れた料理を見つけることが難しいように思いました。  クリスピーパタなどの豚料理はとても美味しいですが、脂分が多いように思います。よく食べている方で中性脂肪、コレステロールが高いような方は、その回数を減らすことをお勧めします。  スーパーには野菜がたくさん並んでいましたので、レタス、トマト、キュウリなどの新鮮な野菜を購入して、普段の食事にサラダを添えることが必要かもしれません。あるいは、野菜中心のフィリピン料理を選ぶことも大切かもしれませんね。  一方、日本と異なり、マンゴーやバナナなどフルーツがたくさん並んでいます。私はお土産にドライマンゴーを買っています。私の周りでは、ドライマンゴーは好評です。話は戻りますが、このようなフルーツを、ビタミンCなどの栄養源として摂ることもいいかもしれません。  運動も健康づくりには大切です。しかし、日本に比べて暑いので、運動中の熱中症には気をつける必要があります。運動する際は、こまめな水分補給をお忘れないようにしてください。さらに、日中の暑いときは避けることも大切ですが、睡眠不足、体調不良、深酒した翌日、朝食の欠食、下痢があるなどの場合は、熱中所になりやすいので、控えた方がいいでしょう。  皆さんが健康でフィリピンでの生活を楽しんでいただけるのを応援したいと考えています。これからも宜しくお願いします。

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