セブ島通信 Vol.164 2018年05月号へ戻る

セブ島の若者たちが集まって 楽しめる場を作りたい。 エンタメでセブ島を変える。

鈴木光貴

はじめまして。私は2012年からセブ島に移り住み、社会人限定となる語学学校オトナ留学MBAを設立し、経営しております鈴木光貴と言います。セブ島の皆さんからは「ミッチー」と呼んで頂いています。 そんな私が今回お話させて頂くのは、会社の事業とは別で個人的なセブ島での活動として行っている「セブ島ビーチパーティー」についてです。 2013年10月からマクタン島のムーベンピックホテルにて年2回開催されている本イベントは、先日の2018年3月に10回目を迎えました。私が何故、このイベントを開催したいと思ったのか、そして今なお何故、続けているのかについてお話します。 2012年8月、私はセブ島留学をきっかけにセブ島に初めて訪れました。当時は、留学生は同じ学校内であればバッチメイト(同期入学者)やグループレッスンを通じて仲良くなっていきますが、一歩外を出たら同様な語学学校は多数あるのにも関わらず、他校の留学生とは一切交流がないのが現状でした。 もちろん、留学の主目的は英語学習・習得のため、それ以外で交流を持つ必要はないのですが、私が日頃から生徒さんに「英語学習だけなら日本の英会話スクールで十分。それよりもせっかくセブ島(海外)にいるのであれば、現地にいる人達や文化に触れてほしい。」と投げ掛けていました。 しかし一方で、外で交流を持とうにも心無いフィリピン人から騙される事もあったり、夜の繁華街は危険が多いとの声も多く聞きました。 私は語学学校の経営者でもあり、セブ島で働く1人の日本人として、「セブ島全体を盛り上げたい。」「もっとたくさんの人にセブ島に訪れて欲しい。」という想いが強くなりました。 そこで思い付いたのが、日中に行われる音楽フェスでした。音楽の歌詞は言語ですが、メロディーやリズムは非言語。日本でも海外のアーティストが人気であるように、基本的には国籍問わず誰もが楽しめるものです。 私自身、音楽には全く疎く、イベント開催のノウハウもありませんでした。元セブポットで"おにぎり君"と言う愛称で親しまれている池田源成くんを中心としたセブ島の仲間たちと話していくうちに皆が手伝ってくれることになり、また偶然、日本で有名なDJ DAIKIが当時留学していることを聞きつけ、皆で会いに行ってイベントの主催をお願いしました。 "日本人主催による日本人DJの音楽フェス。" これまで誰もやっていない事だからワクワクもしました。「日本人留学生に限らず、フィリピンの現地の人も交流できるイベントにしたい!」と、みんなで一生懸命チラシを配ったり、お店にポスターなどを貼らさせて頂きました。 我々は海外では日本人という外国人ではありましたが、これまでの諸先輩方が築き上げた日本人のフィリピン人に対するホスピタリティや日本国籍のアイデンティティのお蔭で、そんな活動をする私達日本人の若者に皆優しく協力してくれることが印象的でした。 改めて、外国人に対する印象は、そこにいる外国人によって確立されていくものだなと思い、私達もそれに恥じない行動をしなければならないといつも考えていました。古くからセブ島に住んでいる日本人の諸先輩方からもたくさんのエールをいただきました。 それから10月と3月と年に2回開催し、毎回1,000人を超えるイベントとして、セブ島の若者たちにとっては無くてはならないものとなりました。準備や当日の運営などの大変さで毎回やめたいと思うのですが、参加頂いた方々からは、「最高に良かった!」「次はいつやるの?」と言われると、また頑張らないとなと思います。 このイベントはどうしても若者たち向けになってしまい、現地の家族の方々や子供たちが楽しめないと言うこともあって、全世代が楽しめるイベントとして「盆踊り大会」が生まれたほんの少しのキッカケにもなっていたら嬉しい限りです。 海外に長くお住まいになられている方々からすると、新参者の若者達がすることなす事、煙たがったり、批判したりされるものですが、セブ島では全くそんな事はなく、むしろ若者たちのチャレンジを応援して下さる文化が根付いていること、これは当たり前な事ではなく感謝すべき事と思います。 きっとそのメカニズムは、「自分たちが好きになったセブ島だから、もっとたくさんの人に好きになってもらいたい。」そんな想いが絆となって個から集の力となって発揮しているのだと思います。 改めて、セブ島でビジネスやイベントができる事に感謝し、その感謝に対する恩返しをどのようにすればいいのか日々考えながら行動をしています。 そして、私自身がセブ島で歳を重ね先輩側に回ったときには、新たに来る若者たちを常に応援し、そんな若者たちには負けないような"おじいちゃんイベント"をきっと企画して、開催していると思います笑。 セブ島ビーチパーティー主催者 オトナ留学MBA代表 鈴木光貴

Thumb

Thumb

セブ島通信 Vol.164 2018年05月号へ戻る