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セブのご飯

蝶谷正明

セブのご飯  この記事を書くにあたってお断りしておくことがあります。私は60を超えていますが、健康志向の人間ではありません。スポーツはせず、毎日酒を飲み、ストレスも溜まる日々を送っています。したがってここで紹介する食事を実践したから血圧や血糖値が改善するということは想定していません。 我家の基本は味噌、醤油、出汁以外は地産地消です。セブの野菜は美味くないなどと贅沢は申しません。日常の食事ですから、いちいち日本から素材を取り寄せる訳にはいきません。それでも調味料さえケチらなければ案外美味いものが出来ると思います。もちろん好みや求めるレベルは人それぞれです。 朝ご飯 夫婦二人の我家では月曜から土曜までの朝食は一汁二菜程度の和食です。ご飯て本当に日本人らしい呼び方だと思います。お米を炊いたものが食事の意味を持っています。ご飯は通常朝だけです。昼食は麺類かパン、夕食は酒のつまみのみで〆は食べません。 朝炊くご飯は、ほとんど雑穀米です。以前は十六穀米が手に入りましたが、ここ何年かは自家製のブレンドです。フィリピン産日本米、ローカルの玄米、赤米をはじめ粟、キヌア、アマランサスなど各種の雑穀、その時に手に入るものを適当に混ぜます。白米、玄米、赤米だけでも十分に美味しいです。合計一合を良く研いで一晩水に浸し、水をたっぷり吸わせてからダイソーで買った小さな土鍋で炊きます。香ばしく様々な穀類の味や食感を楽しんでいます。おこげが苦手なので心配していたのですが、杞憂に終わっています。この一合は夫婦の二日分です。小さな茶碗に軽く一膳の炊き立てを食べ、翌日は雑炊か焼きおにぎりです。 一汁は味噌汁。汁から具が山盛りになってるような具だくさんです。大根、サヨテ、ジャガイモ、ナス、ネギ、葉物各種、要するに冷蔵庫で余ってる野菜はたいてい何でも使えます。トマトを最後に入れるのも美味しいものです。火のとおりにくいものからというルールを守ります。そして忘れていけないのは「油揚げ」と夫婦で呼んでいる揚げ豆腐です。スーパーで売っているローカルの豆腐、我家は週一回中国人の豆腐屋さんから、まだ温かいのをまとめて買ってきます。これを5mm程度にスライスして1週間分を揚げておきます。揚げたての熱々に生姜醤油を掛けるとご飯にもお酒にもピッタリです。作り立ての豆腐が手に入ったら豆腐とネギ、ワカメかけんちん汁です。けんちん汁は上記の野菜をゴマ油で炒めて出汁を加えて味噌か醤油で味を調え、最後に豆腐を崩して入れてひと煮たち。出汁は昆布や鰹節ですが、もちろん「本だし」でも十分です。汁ということでは暑い時には冷汁です。これでもかというほどの量のゴマをしっかり煎って摺ります。味噌とキュウリのスライスを加えて、水を入れて冷蔵庫で冷やすと滋味が体に吸収されるようです。 二菜は、野菜のお浸し。キャベツ、白菜、カンコン、ペチャイ?(名前がよくわかりません)、水菜が手に入ることもあります。茹で過ぎないのがコツです。茹で揚げたらすぐに水に取るとシャキシャキします。定番の鰹節と醤油、辛子醤油、ワサビ醤油、ゴマ和え(摺ったゴマに味噌、お好みです)、韓国味噌や豆板醤、マヨネーズで和えるのも目先が変わります。先述の揚げ豆腐を一緒に湯がいて和えると一味深くなります。 野菜炒めはゴーヤやサヨテ、ニンジンなどに葉物を合わせます。我家はゴマ油で炒め、塩、醤油、韓国味噌や豆板醤などで味付けします。 万が一があるとご迷惑を掛けることになるので場所は公表しませんが、ローカルで生食できる卵が手に入ります。普通のスーパーの値段です。卵掛けご飯、目玉焼き、出汁巻、卵とじなど。浅漬けや糠漬けがあると目先が変わって結構です。 今後、何回かにわたってセブの食に関して書きますので、よろしくお願いいたします。

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