セブ島通信 Vol.168 2019年01月号へ戻る

新年の挨拶(セブ通信)

在セブ領事事務所 所長 鶴岡 千晴

皆さん新年明けましておめでとうございます。  昨年は自国第一主義や保護主義が世界的に拡大しましたが,中でも世界1位,2位の経済大国である米国と中国の間で貿易戦争にまで発展したことは,今後の世界経済の行方に大きな不安材料となっています。欧州でもEU離脱問題,難民・移民の受入れ問題など各国で意見の対立が先鋭化し,世界情勢は益々混沌とした状況に陥っていると感じます。 一方,フィリピン,ビザヤでも様々な出来事がありましたが,バルサモロ基本法が成立するなど比較的平穏な年ではなかったかと思います。また,日本との関係においては人的往来や経済協力面を中心に順調に発展した1年であったと思います。 セブ日本人会は昨年も多くのイベントを主催されました。4月の盆踊り大会は2日間で1万5千人もの来場者があり,すばらしい日比文化交流の場となりました。他にも弁論大会、慰霊祭、運動会等々、日本とフィリピンの関係促進、日本人コミュニティの交流の場の提供などに多大な貢献をされました。人的,財政的に厳しい中,大変ご苦労様でした。各イベントが無事故で成功裏に終わったことを心よりお喜び申し上げます。 一方,昨年は当地で亡くなられた邦人の方が多く,殺人事件も発生したことは大変残念でした。日本人間の争い事もいくつか発生し,セブに暮らす邦人として残念でなりません。  本年,日本では皇位の継承が行われ,新しい年号に変わる節目の年となります。それに伴う諸行事はじめG20首脳会議の開催などがあり,さらに2020年の東京オリンピックと続いていきます。昨年3千万に達した外国人訪問者は一層の拡大が見込まれます。昨年はセブ・マクタン空港第二ターミナルビル,ボホール・バングラオ新空港が開業しましたが,今後日比間の人的交流,相互理解が一層促進されることが期待されます。 セブ日本人会は新年早々1月の年次総会に始まり,2月の日本語弁論大会,3月には文化イベントが予定されており,多忙な本年のスタートなりますが,各行事の成功のため,当事務所としてもできる限り協力して参りたいと思います。  本年は世界的に経済の減速が予測され,カオスが深まるとの指摘もありますが,日本人会の皆様におかれては,健康、安全を第一に、一層事業が発展し,生活が向上することを願っております。また,当地の邦人の方々が争うことなく,協力しながら共存していく邦人社会が構築されるよう共々に努力していければと考えます。当事務所といたしては、まだまだ至らないところがあるかと思いますが、これからも一層邦人の皆様の安全の確保,サービスの向上に努めて参る所存ですので本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

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