セブと日本人をつなぐプロジェクト
グローリアセブ
代表 斉藤 和彦
はじめに、今回の台風22号によって、被災された邦人の方々も、たくさんいらっしゃると思います。
心よりお見舞い申し上げます。
グローリアセブは、セブのスラム街に住む子どもたちや、ストリートチルドレンの教育と食育を支援している国際協力団体です。
本プロジェクトには、セブ日本人会、および、セブ島の情報メディア セブポットさんからお声がけをいただき、仲間に加えさせていただきました。
私は、セブに移住して11年になります。
その間、台風ヨランダや、ボホール島地震などの自然災害に直面してきましたが、中でも今回の台風22号は、セブの人たちへ、もっとも大きな被害をもたらしたのではないでしょうか。
数週間にわたって、電気も水もない生活など、日本にお住まいの方には想像できないことだと思います。
私自身も、住んでいた家の壁と屋根が吹き飛んでしまい、2週間、自宅を離れて暮らしました。
「台風22号(オデット) セブ義援金プロジェクト」では、スラム地区へのお米と缶詰の配給を担当させていただきました。
台風で家が半壊し、避難所生活を余儀なくされていたり、仕事ができなくなって収入が途絶えてしまったみなさんです。
その被災状況に私は目を疑いましたが、いちばん驚いたのは、どんなに過酷な生活を強いられていても、フィリピンの人たちは笑顔を絶やしていなかったことです。
悲観したり、絶望的になるのではなく、どんな状況でも前向きに生きようとするフィリピンの人たちから、学ぶこともたくさんありました。
当団体だけでなく、今回のプロジェクトでは、セブで活動されているいくつもの日系NPO、NGO、そして個人の方が協力し、ボランティア活動を行っています。
ひとつの団体や個人で、出来ることは限られます。
でも、このプロジェクトのように、セブ日本人会が中心となったことで、支援の輪は広がりました。
支援物資を受け取ったみなさんは、今回のプロジェクトにとても感謝してくれています。
「台風22号(オデット) セブ義援金プロジェクト」は、セブと日本人をつなぐ、活動のひとつになったと思います。