台風22号(比名:オデット)セブ義援金プロジェクトについて
2021年12月16日、約2年近くに渡り、新型コロナウィルスの影響を受けつつも、観光再開などの少し明るい話や期待感が生まれ始めた最中に、セブ島を襲った台風22号(比名:オデット)。
セブ島はレイテ島を襲ったヨランダの台風の時も、その翌年に起こった地震の時も、壊滅的な被害から逃れることができました。
それどころか、セブに生まれ育った多くの人々が一度もこれほど長く生活に支障がでるような災害は経験したことがないのではないでしょうか。
大きな台風が直撃するかもしれない。そのニュースを知っていても、誰がこれほどの被害を予想できたでしょう。それが、16日の夜からセブにいる仲間から、停電や強風の様子、インターネットが繋がらなくなっている状況などの連絡が届くようになって、一気に深刻さが増しました。
翌朝、SNSを通じて街中の電柱が横倒しに倒れ、大木が根っこから掘り返され、あらゆるビルの窓ガラスや、住宅の屋根が吹き飛ばされ、馴染みのセブの街並みが一変した被害状況を見て、私自身も唖然としました。
2020年の3月に突然ロックダウンになり、セブ島や近隣の島々に取り残された在留邦人を帰国させるべく、セブ日本人会と有志で立ち上げた臨時便のことが頭をよぎりました。
今回は、邦人だけでなく、セブ中に住むすべての人が被害に合うという、とてつもなく広く、大きい被害に、今日本にいる私に何ができるだろう?と数日迷っていた時に、バリックバヤンボックスでお馴染みのトランステック社の代表の高橋社長から、一緒にセブに向けて何かできることをしましょう!とお声がけをいただきました。
すでにマニラで起業されている方や、YoutuberのFumiyaくんなども協力したいと名乗りをあげてくれました。
その後、すぐに現セブ日本人会代表の松田氏に連絡を取り、セブ日本人会と有志が現場の中心となり、「台風22号(比名:オデット)セブ義援金プロジェクト」が立ち上がりました。
途方もなくするべきことが多い中、また現場にいる数少ない人材で効率的に、かつご寄付いただく方々に対しても安心して活動報告ができる形で支援することを念頭に活動をすることにいたしました。
台風後、すでに現地で活動をされていた日系のボランティア団体様にお声がけをさせていただき、各ボランティア団体様を通じ、まずは第一弾として水や食料を中心に各地域に必要な物資を届け、第二弾では食料の他、屋根の資材提供なども行いました。現在、第三弾の支援を準備中です。
(第二弾までの中間活動報告は下記をご参照くださいませ)。
活動の際には、川崎総領事も現場に駆けつけて下さり、共にご支援くださいました。
その他、ぜひ現地でボランティアをさせてくださいという方からご連絡をいただいたり、SNS上でもフィリピンにゆかりのある本当に多くの方々が情報の拡散や、ご寄付をいただきました。
まさに一致団結となって、皆様のご支援の下、活動できていることを心から感謝いたします。
また、何より自分の生活も大変な中、セブの復旧のために現地で活動を継続してくれているセブの仲間を誇りに思います。
まだまだ完全な復旧には時間がかかるものの、電気や水道が回復したエリアも増え、少しずつ回復に向かい始めました。
私たち、「台風22号(比名:オデット)セブ義援金プロジェクト」としても、2月末までご寄付を募り、それまで継続して活動して参りますので引き続きご協力の程、よろしくお願い申し上げます。
新型コロナウィルスと共に一日も早く、活気あるセブが復活しますように。
セブポット代表 佐藤 ひろこ
【支援金振込先】
みずほ銀行(銀行コード0001) 亀戸支店(支店番号175)
普通口座1415156 株式会社マーメイド(カブシキガイシャマーメイド)
【協力企業・団体】
主催:セブ日本人会
協力:
株式会社トランステック / Sunpride Foods,Inc. / Bigblue Logistics, Corp / IPI, Inc. / セブポット / GLOCALIZER Philippines, Inc. / 台風22号(オデット)セブ義援金プロジェクト有志の皆様
協力現地ボランティア団体:
グローリア セブ / NPOハロハロ / 国際協力NGO Anya’s / NPO法人セブンスピリット / NPO CEBU WISH / NPO法人DAREDEMO HERO / カオハガン島 / SLPC / FNKN
メディア広報協力:
セブポット / Youtuber Fumiya 「FumiShunBase」/ YouTube せぶぴー / 現地ローカルメディア各社
【中間報告】
2022年1月17日時点
寄付金総額:3,664,840円(1,648,964.67ペソ)
※日本人会口座に直接ご入金いただきましたご寄付の一部は、日本人会墓地、セブ観音の修理費等に使わせていただきます。それ以外は当プロジェクトとして使わせていただきます。
内訳:
支援物資(お米・缶詰・屋根材・飲料水)1,402,117ペソ
邦人支援(お弁当・飲料水)32,500ペソ
炊出し費用 12,256ペソ
倉庫レンタル代 16,000ペソ
フィリピン人人件費 15,600
雑費(ターポリン・ビニール袋等)14,030
ガソリン代・交通費 5,800
謝金(バランガイポリス等)1,800
合計 1,500,103ペソ
残金 148,861.16ペソ
・日本人人件費、謝礼等は一切含まれておりません。
・支援活動は、規制内容に準じて感染予防に十分に配慮したうえで行っています。